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AI活用・LLM

AI画像生成ツールの選び方:Midjourney・GPT Image 2.5・Stable Diffusionを比較

2025年11月9日
最終更新: 2026年10月11日
15分で読めます
AI画像生成ツールの選び方:Midjourney・GPT Image 2.5・Stable Diffusionを比較

この記事でわかること

AI画像生成ツールを画風だけで選ぶと、修正や公開範囲でつまずきます。Midjourney・GPT Image 2.5・Stable Diffusionの違いを、制作工程、料金、入力データ、商用利用条件から図解。旧DALL-E APIの終了も踏まえ、同じ課題で比較し、採用一枚あたりの費用を確かめる手順を示します。

2026年10月11日に、OpenAIの画像生成ガイドと廃止一覧、Midjourneyのプラン表・Web/Discord比較・Stealth Modeの説明、Stability AIのライセンス案内を読み直しました。ガイドはGPT Image 2.5のgpt-image-2.5-sunburstとgpt-image-2.5-flareを案内し、単発の生成・編集にはImage API、会話や多段階の編集にはResponses APIを使い分けます。確認したのは各社の公開資料の記述です。画像品質・権利・費用・本番運用を測ったものではありません。

「きれいな絵ができたのに、業務では使えなかった」。画像生成ツールの選定で起きやすいのは、このすれ違いです。ブランドの色がずれる、直したい箇所以外も変わる、公開前の素材を入力できない。見本の一枚だけでは、こうした作業上の違いは見えません。

選ぶ単位はツール名より、完成までの制作工程です。 この記事では、Midjourney、OpenAIのGPT Image 2.5、Stable Diffusion系を比べるときに、何を確認し、どう試せばよいかを整理します。

30秒で要点

  • 最初に「何を描くか」「どこまで修正するか」「入力素材をどこへ送れるか」を決める。
  • 月額料金だけでは費用を比較できない。生成、選別、修正、確認を含めて採用一枚あたりを測る。
  • DALL-Eの旧仕様や「ローカルなら商用利用も無条件に無料」という説明を流用しない。対象モデルと契約条件を確認する。

料金・提供形態の確認日は2026年10月11日です。以下の公式情報と、編集部が提案する比較手順を分けて記載します。本記事は各社モデルを同条件で実測した性能ランキングではありません。表紙は制作工程を表現したAI生成の概念イラストです。

先に決めるのは、画像を使う場面

例えば、月に数本のブログの挿絵を作る担当者と、毎週同じ商品の画像を更新する担当者では、重視する点が違います。前者は記事の意味が伝わる構図を選べればよいかもしれません。後者は商品の形や色を保ち、背景だけ変更できるかが重要になります。

まず、次の三つを一枚の制作メモに書きます。

  1. 用途:ブログの挿絵、商品説明、広告、社内資料など、実際の掲載先。
  2. 変えられない条件:商品の形、指定色、文字、人数、余白、縦横比など。
  3. 運用条件:入力素材の公開可否、納期、修正する担当者、使える予算。
画像生成の選定図。制作課題を決めたあと、画面で作る、システムに組み込む、自社環境で運用するという三つの経路を比較し、最後に採用基準で確かめる。
図1:入口は制作課題。候補は重なりうるため、使い慣れた名前だけで一つに決めず、必要な工程を試す。

この図は製品の優劣を示すものではありません。例えば、画面での制作とシステムへの組み込みを併用する仕事なら、二つの経路を検討できます。分岐を作る目的は、試す前に条件をそろえることです。

三つの選択肢を、作業の違いから見る

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選択肢公式情報で確認できる入口試用で確かめたいこと
MidjourneyWebとDiscordで制作。Webには編集機能や参照画像を使う操作がある欲しい画風へ近づけられるか。部分修正と公開設定が自分の工程に合うか
GPT Image 2.5(Sunburst/Flare)APIによる画像生成・編集。対話を重ねる画像編集にも対応指示を追加したときに、残したい部分を保てるか。業務システムへ組み込む必要があるか
Stable Diffusion系対象モデルを自社環境で運用できる選択肢。モデルごとに利用条件がある実行環境を維持できるか。モデルや設定を記録し、担当者が変わっても運用できるか

製品機能の根拠は、MidjourneyのWeb/Discord比較、OpenAIの画像生成ガイド、Stability AIのライセンス案内です。表の右列は比較の提案であり、性能を検証した結果ではありません。

Midjourney:制作画面と編集の往復を試す

WebとDiscordの両方で画像を作れますが、操作や利用できる機能は同一ではありません。WebのEditorでは切り抜きや部分編集を扱え、参照画像を設定する操作もあります。一方、プロンプトの定型句をまとめておくOption Setsは、Webのプロンプトで使えても、作成と管理はDiscord側でしか行えません(2026年10月11日の公式説明)。「Webだけで完結する」も「Discordでしか動かない」も、どちらも正確ではありません。チームで使うなら「誰がどの画面で何をするか」まで合わせて試すとよいでしょう。公式機能比較

見た目が気に入った一枚を基準にすると、修正の難しさを見落とします。「背景だけ淡くする」「余白を広げる」など、実務で起きる修正を一度通してみてください。

GPT Image 2.5:会話での編集とAPI利用を分ける

APIは、ソフトウェアから生成や編集を呼び出す窓口です。2026年10月11日に読んだ公式ガイドは、新しい連携でgpt-image-2.5-sunburstまたはgpt-image-2.5-flareを使う方法を案内しています。単独の画像生成・編集にはImage API、会話や多段階の編集にはResponses APIを使い分けます。画面上で画像を作る用途と、サイトや社内システムから呼ぶ用途では、確認する設定と料金が異なります。公式画像生成ガイド

同じガイドは、品質設定について「以前のGPT Imageモデルはhighまで対応」と記し、2.5系ではxhighとmaxが加わると説明しています。つまり、モデルを差し替えると指定できる設定の範囲そのものが変わります。古いモデル名を一括置換するのではなく、既存のモデルID、画像入力、サイズ、品質、Responses API側のメインモデルを実装ごとに確認してください。

古い記事の「DALL-E」を現行のAPI名としてコピーするのは避けてください。OpenAIの廃止一覧では、DALL-E 2・3のAPI提供終了日は2026年5月12日です。旧モデル向けのパラメーターや料金説明を、新しいモデルにそのまま当てはめることはできません。公式廃止一覧

Stable Diffusion系:画像以外の運用も引き受ける

自社の実行環境を選べることは利点ですが、モデルの取得、設定、障害対応、保存先の管理も必要です。「一度動かせた」と「担当者が日常的に使える」は別の段階として評価しましょう。

また、公開されているモデルであっても、無条件に商用利用できるわけではありません。 Stability AIの案内は、無償のCommunityと個別見積もりのEnterpriseという2層で、年間売上が100万米ドルを超えるかどうかが層の切り替え条件になります(2026年10月11日確認)。対象はCore Modelsで、売上の発生元は問われません。対象モデル、利用主体、用途を確認してください。追加の学習モデルや素材に、同じ条件が自動的に適用されるとも限りません。公式ライセンス案内

「生成料金が安い」と「制作費が安い」は違う

比較するなら、同じ完成枚数と採用基準を使います。生成した枚数を分母にすると、使えない画像を多く作る工程ほど安く見えてしまいます。

採用一枚あたりの費用 =(利用料の配賦額 + 生成の従量料金 + 制作・確認の人件費 + 環境費の配賦額)÷ 採用枚数

月額料金はその案件で使った分を配賦し、作業時間には指示作成、選別、修正、確認を含めます。利用料に生成料金が含まれる場合は二重計上しません。採用がゼロなら、この指標は計算せず、使えなかった理由を記録します。

制作費の数え方。利用料と環境費に、指示、生成、選別、修正、確認の作業費を足し、生成枚数ではなく採用枚数で割る。
図2:比較する分母は「採用した枚数」。修正に長くかかる工程は、生成料金だけでは評価できない。

計算例(架空の条件):その課題に配賦した利用料等が1,000円、制作と確認が2時間、人件費を1時間3,000円、採用枚数が10枚なら、合計7,000円で一枚700円です。同じ料金でも作業が4時間なら、一枚1,300円になります。これは製品別の実測値ではなく、比較単位をそろえるための例です。

料金表を見るときのチェックポイント

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形態2026年10月11日に公式ページで確認した情報見積もりで見落としやすい点
Midjourney月払いはBasic 10、Standard 30、Pro 60、Mega 120米ドル。年払いは20%割引(Basic 96、Standard 288、Pro 576、Mega 1,152米ドル)Fast/Relaxの枠、非公開機能、商用利用条件を含めて確認
GPT Image 2.5のAPI従量課金。費用は使うモデル、画像サイズ、品質設定で変わる品質・サイズごとのトークン数、Responses APIのメインモデル利用量、試行回数、アプリ側の費用も含める
Stable Diffusion系の自社運用対象モデルのライセンスと環境構成によるGPU、電気、保存、保守、担当者の時間を含める

Midjourneyの金額は公式プラン表を2026年10月11日に確認した米ドル表示で、為替や税を含む支払総額ではありません。同表には、年間総売上高が100万米ドルを超える企業にはProまたはMegaが必要という条件と、提供プランと機能は変更されうるという注記もあります。金額を引用するときは、確認日をセットで残してください。

GPT Image 2.5については、本記事では金額を示しません。 同日に公式ガイドを読んだ範囲では、トークン単価の記載を確認できませんでした。確認できたのは、費用が使うモデル・画像サイズ・品質設定によって変わるという構造までです。固定の「一枚いくら」として扱わず、採用する設定を決めたうえで、対象アカウントの料金ページで見積もってください。Responses APIを使う場合は、メインラインモデルのトークン使用量も加算されます。契約画面のプランとAPIの費用を混同しないことも大切です。

公開範囲と入力素材を、画質より先に確認する

「非公開」と書かれていても、何が誰に見えないのかを確かめる必要があります。MidjourneyのStealth ModeはPro/Mega向けですが、Discordの公開チャンネルで作ったものは、Stealthを使ってもその場にいる他者から見えます。 公式説明は、WebのCreateページやDM、私有サーバーなど、制作場所も合わせて確認するよう案内しています。Stealth Modeの説明

社内で試すときには、次の問いを入力前に確認すると、後から素材を差し替える負担を減らせます。

  • その写真や資料を、外部サービスに送ってよいか。
  • 入力素材の利用許可、モデルの利用契約、出力を公開する際の第三者の権利や掲載媒体の条件を、別々に確認したか。
  • 画像や指示文が公開される場所、保存される場所を把握しているか。
  • 出力を修正・公開する担当者と、利用条件を確認する担当者が決まっているか。
  • 商品や人物を描いたとき、実物と違う点を確認できるか。

ローカル実行でも、外部につながる拡張機能や同期設定を使えば、送信先は増えます。これは製品の良し悪しではなく、構成の確認事項です。初回の試用では公開可能な代替素材を使い、承認済みの環境が整ってから実際の素材へ進めると、比較のために余分な情報を持ち込まずに済みます。

同じ課題を使った、小さな比較の進め方

候補を増やすより、比較する課題を具体的にします。以下は編集部の提案する試用手順です。三つの課題を、候補ごとに同じ条件で実施します。

  1. 新しく作る:ブログの挿絵。テーマが伝わり、掲載比率に収まるか。
  2. 一部を直す:背景色だけ変える。残すべき物や構図が保たれるか。
  3. 別の掲載先に使う:横長から縦長へ。重要な部分が欠けず、余白を確保できるか。

指示は、形容詞より条件を書く

「高品質」「4K」といった語を増やすだけでは、必要な出力サイズや採用条件は決まりません。サイズが設定項目になっている場合は、指示文とは別に設定を確認します。実務上の制約を言葉にすると、結果も評価しやすくなります。

用途:データ分析を解説するブログの挿絵。
伝えたいこと:複数の観測から、確かめるべき一点を選ぶ。
構図:机の上に三枚の図と、それを確認する一つの青いフレーム。
画風:白と落ち着いた青を中心にした、紙の質感があるイラスト。
掲載:横長。端が切れても意味が変わらない余白を確保。
避けるもの:読めない文字、実在企業のロゴ、実績と誤解される数値。
修正条件:次の依頼ではフレームの色だけを変え、他は保つ。

この指示で良い結果が出る保証はありません。何を変え、何を残すかを比較できることが、この形式の利点です。モデル固有のパラメーターは、対象モデルのドキュメントを確認してから追加します。

評価表は、試す前に埋める

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評価項目記録する単位採用条件の例
条件への適合必須条件を満たした件数/確認した条件数商品の形と指定色を満たす
修正の負担人が操作・確認した分数担当者が納期内に直せる
採用率採用画像数/生成画像数課題ごとの内訳も記録する
制作費円/採用一枚利用料と作業時間を含む
運用の適合条件ごとの可/不可/未確認入力許可、公開範囲、利用条件が確認できる

試用回数や時間の上限も先に決めます。上限を超えた候補だけ無制限に作り直すと、公平な比較になりません。未確認の項目は合格にせず、追加で何を確認するかを書き残します。

図解と画像で、役割を分ける

ブログの表紙には、テーマを一目で感じられる画像が役立ちます。一方、手順や数値を伝える図では、正確な関係と文字の読みやすさが重要です。画像生成ですべてを完成させる必要はありません。

例えば、説明用の図は編集可能な文字と線で組み、質感や世界観を表す挿絵を生成する、という分担もできます。数字をグラフの高さに変える場合は元データから作り、AIが描いた見た目を測定結果として扱わないようにします。

掲載前には縮小して確認してください。制作画面で美しくても、スマートフォンでは文字が読めないことがあります。図がなくても要点を理解できる本文と、図の意味を伝える代替テキストを添えると、利用できる読者が広がります。

選定の結果を、次の担当者が使える形で残す

最後に残すのは、「このツールが最強」という結論ではなく、この用途と条件で採用した理由です。対象モデル、確認日、指示文、修正内容、採用基準、作業時間を一緒に保存すれば、条件が変わったときに再比較できます。

最初の一歩は、来週必要な画像を一つ選び、用途・変えられない条件・入力素材の扱いを三行で書くことです。その後で候補を二つに絞り、同じ課題を通してみてください。

具体的な制作の進め方はAI画像生成の実践、指示の組み立て方はプロンプトエンジニアリング入門で掘り下げられます。

参考資料・引用元

  • OpenAI, "Image generation" (OpenAI API Docs). https://developers.openai.com/api/docs/guides/image-generation (2026年10月11日確認)
  • OpenAI, "Deprecations" (OpenAI API Docs). https://developers.openai.com/api/docs/deprecations (2026年10月11日確認)
  • Midjourney, "Comparing Midjourney Plans". https://docs.midjourney.com/hc/en-us/articles/27870484040333-Comparing-Midjourney-Plans (2026年10月11日確認)
  • Midjourney, "Web vs Discord". https://docs.midjourney.com/hc/en-us/articles/33329300781837-Web-vs-Discord (2026年10月11日確認)
  • Midjourney, "Stealth Mode". https://docs.midjourney.com/hc/en-us/articles/32019750070669-Stealth-Mode (2026年10月11日確認)
  • Stability AI, "License". https://stability.ai/license (2026年10月11日確認)

よくある質問(FAQ)